ノミ・ダニ予防について
ノミ・マダニは人間を含む動物の体の表面から血を吸う寄生虫です。
ノミの体長は約3mmと小さく、俊敏に動きます(飛びます)。
マダニも元々の体長はノミと同じく3mmほどですが、吸血すると膨れ上がり大きいものだと1cmを超えることもあります。皮膚の柔らかいところを好み、目蓋や耳たぶの内側に寄生していることが多いです。
ノミ・マダニに吸血寄生されると、痒みや炎症を引き起こすだけでなく、大量寄生された場合には重度の貧血を起こしたり、その他の様々な感染症の原因となります。人間に伝染する恐れのある「SFTS重症熱性血小板減少症候群」や「ライム病」などの命に係わる疾患を媒介する危険性もあります。
ワンちゃん・ネコちゃんだけでなく、飼い主様の健康を守るためにもノミ・ダニ予防を徹底しましょう。
ノミ・ダニの予防期間
一般に、気温が16℃を超えていると、ノミ・ダニが活発に生活できると言われています。近年では、温暖化の影響で秋から冬の始まりにかけてもノミ・ダニの被害が増えています。
通常は、お散歩中に草むらなどから飛び乗ってくることが多いのですが、万が一持ち帰ったノミ・ダニが寝床のクッションや毛布で産卵してしまうと、冬場は暖房により室内の温度も暖かく保たれているため、ノミ・ダニにとって繁殖しやすい環境となっています。
当院ではこうした背景から、ノミ・ダニの寄生を見つけた年に関しては、暖かい時期だけでなく1年を通しての予防をお勧めしています。
予防薬の種類
当院ではスポットタイプ(背中に垂らすもの)、チュアブルタイプ(お肉タイプ)をご用意しております。
どちらのお薬にするかは受付、もしくは診察時に獣医師にご相談ください。